本工法は、浅層の軟弱地盤に、プラントにて製造したセメントスラリー(セメントミルク)を添加・攪拌混合を行うことによりモルタル状として固化する工法です。
ベースマシンの汎用のバックホーに攪拌用のバケットを装着し、アーム部分に装着した自社独自開発のスラリー散布装置からセメントスラリーを吐出させながら、確実で均一な改良体を造成できます。また、施工管理システムにより、攪拌深さ・スラリー注入量を運転席のタッチパネルに表示し、リアルタイムに管理・記録することができます。
SHM工法の特徴
- 粉体使用と比較し固化剤の飛散がほぼ皆無です。
- 施工管理装置により添加量および改良深度をリアルタイムに管理し、施工データをPC出力することができます。
- 汎用のバックホーで散布および混合攪拌が可能です。
- 対象土質はローム・粘性土・砂質土・礫質土で可能であり、現場の条件および施工地盤により施工機を選定することができます。
SHM工法の適用範囲
SHM工法は、軟弱地盤において建築物等の基礎および土間下・舗装下の路床の地盤補強において有効です。従来施工では、粉体を用いた浅層混合処理工法が主で地盤改良工事が行われてきたが、施工性や品質を向上させた本工法は、広範囲に適用することができます。
改良形式 | スラリー系機械攪拌式 |
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適用構造物 | 建築物、擁壁、工作物および土木構造物 |
攪拌バケット | セメント系固化材、または、高炉セメントB種 ただし、高炉セメントB種は、室内配合試験を行う場合に限る。 |
改良体寸法 | 幅、奥行き、深さともに0.7m以上5.0m以下 幅と奥行きは、1回に施工可能な寸法であり、これを超える場合は、適切な養生期間を設けるなどして、改良体を隣接して築造できる。 |
ベースマシン | 0.50m3級・0.80m3級 |
対象土質 | ローム・粘性土・シルト・砂質土・砂礫 |
最大深度 | 1.25m~2.00m |